モナコの魅力、生活費の相場
モナコはフランスの地中海側に位置する独立した都市国家です。
日本でもカジノやリゾート地として広く知られており、モンテカルロ市街地コースを使って行われるF1グランプリの会場としても知られています。
モナコは国の面積が2.02平方キロメートルしかなく、徒歩でも簡単に国の中を一周することが可能です。
しかしそんな狭い国土ながら非常に裕福な国であり、国内には富豪たちの住居や別荘が多数存在しています。
地中海でも有数のリゾート地であることから、移住先として希望をする人も多く、いつかは住んでみたい憧れの都市の一つとしてよく取り上げられます。
なお、現在モナコ国内で生活をしている人のうち、モナコ国籍を所有している人はわずか2割程度です。
残りの8割の人は、他の国の国籍を持ったまま居住権のみを所有していることになります。
つまりモナコを訪れて町中を歩いていても、出会う人のほとんどは外国人ということです。
それだけ多くの外国人がいるのだから移住も簡単かと思うかも知れませんが、実際に居住権を得ようとするとかなり厳しい審査を受けることになります。
条件として最も大きな要素となるのが、一定以上の資産を持っているかどうかということです。
移住条件として政府より提示される金額をモナコのプライベートバンクに入金をしなければならないことが挙げられており、金額は非公開となっていますが100万ユーロ程度(日本円では1億3000万円程度)と言われています。
ただしこの金額は誰でも一律というわけではなく、かなり異なる数字が提示されることもあるようです。
なぜそのような資産入金が条件になっているかといえば、国内の治安維持が目的になっていることが挙げられます。
意外にもモナコ国内の物価は高すぎることはなく、むしろフランスの田舎の方が高いということもあるくらいです。
もっとも国土が狭いということもあってか地価はかなり高く、ホテルの宿泊費に比べて物件の購入にかかるお金は相当高いと思った方がよいでしょう。
世界一治安がよい国といわれるモナコ
富裕層のみが住むことを許されていると言ってもよいモナコでは、国内の治安はかなり高い水準で維持されています。
モナコと言えば巨大なカジノ施設があるということでよく知られていますが、利用をする人の大半は富裕層であることから、ギャンブルを理由とした凶悪犯罪の発生率はかなり低めです。
夜間はさすがに自衛が必要になりますが、昼間の街歩きに関してはほとんど危険を感じるシーンはないでしょう。
治安の高さはバチカン市国と並んで世界一とも言われており、その分モナコ国内を歩く時にはそれ相応のマナーが求められます。