セレ―ノとは

【20~30代】人生の成功者や有能な上司は必ず「セレーノ」な資質を持っている?

セレーノとは

仕事に関する用語として、ここ最近急上昇ワードとなっているのが「セレーノ(SERENO)」です。

「セレーノ」はイタリア語で「静かに晴れた、澄み切った、のどかな」といった美しい晴れた空のことを表現したものです。
一見仕事とセレーノという言葉は全く無関係なことのようですが、特に理想の上司像というところで多く使われているのを見かけます。

初出についてはいくつか説がありますが、「男たちへ-フツウの男をフツウでない男にするための54章」という塩野七生著の書籍で紹介されたことがきっかけではないか、と言われています。
この本の中では「セレーノ」は「セレーノな人」といった人格面を示す言葉として用いられており、平たくいえば「晴れた空のような清々しいイメージを持った人」ということになるでしょう。

日本語にするとますますイメージが分かりにくいかもしれません。
ただ、日本語でも「大きな青空のような人」といった表現がドラマなどで用いられることがありますので、あながち全くイメージできないことではないでしょう。

とはいえ「青空のような人」になるということは、意識してすぐにできるものではありません。
青空からイメージできることとしては、純粋さや明るさ、爽やかさといったことでしょう。
男性でも女性でも、中年期意向になって「セレーノ」を目指すのはちょっと恥ずかしい気もしますが、部下を大きな懐で受け入れるというふうに考え、ぜひ心の中に留めておいてもらいたいです。

有能な上司になるために意識すること

部下たちから信頼を集めることができる上司の資質の一つが「セレーノ」であると言われます。
理想の上司としての「セレーノ」は、そこにいるだけで場の雰囲気が明るくなり、部下たちのモチベーションを引き出すことができる人という意味です。

嫌われがちな上司像として「いつも不機嫌でイライラしている」「話しかけるとめんどくさそうな対応をされる」といったことが挙げられます。
こうした関わりにくい態度をとっている上司のもとでは、部下はいつもビクビクとして失敗を恐れるようになり、必要な伝達もしなくなっていくでしょう。

真に有能な上司というのは全く逆でいつも機嫌が良さそうで、何を話しかけてもきちんと聞いて受け入れてくれるという、心の広さがあるものです。
まさに「セレーノな人」というのはそういった周囲に気を遣わせず、明るい雰囲気にしてくれる存在ということで、そんな人が上司になってくれれば若手も非常に働きやすく感じることでしょう。

現在20~30代の人も、あと10年もすれば今度は上司となって、後輩や部下を指導する役割をしていくことになります。
そのときに周囲から「セレーノ」と思われるよう、今から自分を磨いていきたいところです。